ドジャースはメジャー最強軍団なのか 予想WARはブレーブスが上

大谷翔平と山本由伸のダブル獲得に成功するなど、今オフの主役となっているドジャース。2023年シーズンに100勝を挙げたチームに投打のスター選手が加わり、「メジャー最強チームになった」と期待する声も多い。しかし、それに待ったをかけるのが2023年シーズンにメジャー最多の104勝を記録したブレーブスだ。データサイト「ファングラフス」が算出している予想WARでは、ブレーブス(54.1)がドジャース(50.6)を上回っている。2024年シーズンもこの2チームが球界を牽引していくことになりそうだ。

ブレーブスとドジャースのポジション別の予想WARは以下のようになっている(注:選手名はメインで起用されることが予想されている選手。WARの数値はチーム全体のものであり、その選手の予想WARではない)。

◆捕手
ブレーブス:4.4(マーフィー/ダーノー)
ドジャース:4.3(スミス/バーンズ)

◆一塁手
ブレーブス:4.7(オルソン)
ドジャース:4.6(フリーマン)

◆二塁手
ブレーブス:3.8(オルビーズ)
ドジャース:4.9(ベッツ)

◆三塁手
ブレーブス:4.0(ライリー)
ドジャース:2.9(マンシー/バルガス)

◆遊撃手
ブレーブス:1.7(アルシア)
ドジャース:2.8(ラックス/ロハス)

◆左翼手
ブレーブス:1.3(ケルニック)
ドジャース:1.2(テイラー/マーゴ)

◆中堅手
ブレーブス:4.7(ハリス2世)
ドジャース:2.9(アウトマン/マーゴ)

◆右翼手
ブレーブス:7.2(アクーニャJr.)
ドジャース:2.8(ヘイワード/ベッツ)

◆指名打者
ブレーブス:1.6(オズナ)
ドジャース:4.3(大谷)

◆先発投手
ブレーブス:16.1(ストライダー/フリード/モートン/セール/エルダー)
ドジャース:15.4(山本/グラスノー/ミラー/ビューラー/シーアン/ストーン)

◆救援投手
ブレーブス:4.7(イグレシアス/ミンター/ロペス/ジョンソン/ヒメネス/バマー/マツェック)
ドジャース:4.6(フィリップス/グラテロル/ファーガソン/ケリー/ベシア/アルモンテ)

上記を見てみると、ロナルド・アクーニャJr.とマイケル・ハリス2世の存在により、外野手で大差がついていることがわかる。ドジャースはムーキー・ベッツを二塁に回したため、外野のスター選手が不在に。打線の厚みの差が、そのままWARの差になって表れているという印象だ。

とはいえ、クリス・セールの獲得で大きな補強をほぼ完了させたとみられるブレーブスに対し、ドジャースはまだ大型補強の可能性が残っている。シーズン開幕までには、両軍の予想WARの差はより小さくなっている可能性が高く、場合によってはドジャースが逆転することになるかもしれない。

The post ドジャースはメジャー最強軍団なのか 予想WARはブレーブスが上 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.