大坂なおみ、出産を経て約1年3ヵ月ぶりの復帰戦で世界83位を下す。2回戦では元世界ランク1位と[ブリスベン国際]

大坂なおみ、約1年3ヵ月ぶりの復帰初戦で白星

女子テニスツアー「ブリスベン国際」(オーストラリア・ブリスベン/WTA500)シングルス1回戦が1月1日に行われ、元世界ランク1位の大坂なおみ(フリー)が出産を経て約1年3ヵ月ぶりに実戦復帰。タマラ・コーパチ(ドイツ/同83位)を6-3、7-6(9)で下し、初戦で白星を挙げた。

26歳の大坂は、昨年9月の「東レ パン パシフィック オープンテニス」(東京・有明/WTA500)2回戦を棄権すると、その後ツアー出場はなくシーズンが終了。今年の全豪オープン前に妊娠を発表するとともに、「2024年の全豪には出場します」と母親となっても現役を続ける意思を表明し、7月に第一子となる女の子を出産した。

自身のSNSを通じて練習の様子を公開していた大坂は、妊娠・出産した選手に与えられるスペシャルランキングを使用して2019年と2021年大会を制している全豪オープンに予定どおりエントリー。前哨戦の「ブリスベン国際」で復帰を果たすこととなり、「ブリスベンでのシーズン開幕はいつも楽しみにしているし、戻るのが待ちきれない」と述べていた。

約1年3ヵ月ぶりにツアーに戻ってきた大坂は、初戦で世界ランク83位のコーパチと対戦。開始早々に相手のサービスゲームを破ると、大坂らしいパワフルなストロークだけでなく、相手の逆を突く精度の高いショットでピンチを迎えることなく試合を進める。第9ゲームで再びブレークし6-3でセットを奪う。その後もポイント間では時折笑顔を見せた大坂は、第2セットをタイブレークの接戦で制し、復帰戦でいきなり白星を挙げた。

2回戦で大坂は今大会第16シードで元世界ランク1位のカロリーナ・プリシコワ(チェコ/同39位)と対戦する。

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