先日、レアル・マドリーとの契約を延長することを決断したカルロ・アンチェロッティ監督。この発表は大きな話題を集めた。
その理由は、アンチェロッティ監督は今夏レアル・マドリーとの契約が満了になったあとにブラジル代表監督に就任することが内定している…ということが周知の事実だったからだ。
しかしながら、結局アンチェロッティ監督はレアル・マドリーとの契約を2026年6月30日まで延長することを決めた。
心変わりの理由は何だったのか?
『Mundo Deportivo』が伝えたところによれば、それはブラジルサッカー連盟(CBF)の状況が大きく関係しているようだ。
カルロ・アンチェロッティ監督がブラジル代表監督になることに合意していたことは確かであるが、その相手はブラジルサッカー連盟の前会長であるエドナルド・ロドリゲス氏で、しかも口頭だけのものだった。
しかしながら、その後エドナルド・ロドリゲス氏は会長選挙において不正行為があったと裁判で判断されたために更迭されてしまった。
暫定的にブラジルはジョゼ・ペルティス氏を会長として指名したものの、FIFAは「政府や裁判所であっても第三者がサッカー連盟の人事に関与することは禁止」としている。
そのため現在ブラジルサッカー連盟にはFIFAから「このままの状態が続くのであれば、代表チームやクラブチームの国際大会出場停止を命じる」と脅されている状況にある。
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そのようなことが重なり、アンチェロッティ監督はその口頭合意を撤回し、レアル・マドリーに残留することを決めたそうだ。