かつては負債100億円で一時閉館も…熱海の老舗ホテルがリニューアル「異世界に迷い込んだみたいな」若者から注目されたワケ

かつては負債が100億円にも上り、一時閉館していた静岡県熱海市の老舗ホテルが2023年リニューアルオープンを果たしました。営業再開後、若者から注目の的となったのには理由があります。

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<客>
「これです。すごくシャンデリアがきれいで映えるなと。自分の知らない異世界に迷い込んだみたいな」「昔ながらの落ち着いた感じが良いと思う。すごいレトロな感じのゲームコーナーがいっぱいあって、すごく面白いなと思いました」

熱海の名勝”錦ヶ浦”にそびえたつ、開業50年の「ホテルニューアカオ」。2023年、全国の若者から大きく注目された施設です。350室ある客室は、全てオーシャンビュー。なぜ、若者たちの間で人気を集めているのでしょうか。

若者に人気の理由は…SNSと昭和レトロ

<井手春希アナウンサー>
「豪華!オーシャンビューで開放的です。今なかなかこんな空間ないですよね。きらびやか」

このホテルには、写真映えするスポットがたくさん。SNS上に昭和レトロな写真が多く投稿されました。

ホテルニューアカオは、2023年リニューアルオープン。1973年に開業し、”熱海のシンボル”として、かつては新婚旅行や社員旅行の受け皿として栄えましたが、自然災害や新型コロナの影響などで、2020年末には負債が約100億円となり、2021年営業を終了しました。

そんな中、ホテル経営を手掛ける「マイステイズ・ホテル・マネジメント」が運営を引継ぎ、2023年7月に営業再開。“客室稼働率をアップ”させるなどの好調が続いています。

SNSを強化「限定プラン」も実施

<店の人>「どうぞ」
<井手春希アナウンサー>「これは何ですか?」
<店の人>「SNS限定プランの特典のワインです」
<井手春希アナウンサー>「特典でいただけるんですか。うれしい」
<店の人>「どうぞ召し上がってください」

リニューアル後、LINEやXの開設、特典つきのSNSフォロワー限定プランを実施するなど「SNSを強化」。さらに…。

<井手春希アナウンサー>
「こういう遊べる場所は施設の中にいくつかありますか」
<ホテルニューアカオ杉山聖也さん>
「ビリヤードをはじめ射的があったりとか、常時約20種類以上のアクティビティを体験していただけるようにしている」

市街地から離れた立地でも楽しめるよう、館内でのアクティビティを大幅に増やしました。

<ホテルニューアカオ杉山聖也さん>
「SNSならではの力っていうのは非常に感じますね。写真を見たフォロワーが私も行ってみたいっていうようなやりとりも見れたりしますし、良いサイクルが回るのがSNSなのかな」

”昭和98年”とうたうホテル

”昭和98年”とうたうこのホテル。リニューアルの際に内装を大きく改装しなかったことも、若者の興味を引くきかっけとなりました。

<ホテルニューアカオ杉山聖也さん>
「どうしてもニューアカオが休館したという情報が大きなニュースとして世間に広まっていたので、7月にオープンするよというのを一人でも多くのお客様にお伝えしたい」

昔ながらの良さをただ残すだけでなく、攻めの姿勢で発信をすることで、復活を成し遂げたホテルニューアカオ。

<ホテルニューアカオ杉山聖也さん>
「良い部分は良い部分で残して、それ以外の部分でどんどん新しいお客様も獲得していけたら」

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