気象庁「すぐに高い所へ避難を」 緊迫の記者会見

石川県で発生した地震について記者会見する気象庁の担当者=1日午後6時11分、気象庁

 「大きな津波を観測しています。沿岸部や川沿いにいる人は、すぐに高い所へ避難を」。石川県で最大震度7を観測した地震を受け、気象庁は1日、地震発生から約2時間後に緊急記者会見を開いた。石川県能登地方で大津波警報が発表される中、地震火山部の下山利浩地震情報企画官の口調に緊迫感があふれた。

 能登地方ではここ数年、震度5弱以上の揺れを伴う地震が頻発していた。気象庁によると、2020年12月から23年末までに震度1以上の有感地震は506回。中でも22年6月には最大震度6弱、23年5月は6強と強い揺れだった。

 会見の途中にも緊急地震速報が鳴り響き、そのたびに会場には緊張が走った。

© 一般社団法人共同通信社