タンチョウ優雅に 4年ぶり放鳥 後楽園で恒例の初春祭

白い羽を広げ、園内を優雅に舞うタンチョウ=1日

 岡山市の後楽園で1日、恒例の「初春祭」が始まった。新型コロナウイルスや鳥インフルエンザの影響で4年ぶりにタンチョウの放鳥があり、優雅に舞う姿が来園者を引き込んだ。

 いずれも雌のクロ(19歳)キイ(同)コウ(21歳)アキ(28歳)の4羽で、飼育担当者の「コォ、コォ」という鳴きまねを合図に芝生から飛び立った。園路を埋めた来園者は、頭上や沢の池の上空を旋回する4羽の姿を捉えようとカメラやスマートフォンで追いかけた。

 家族4人で訪れた女性(42)=同市北区=は「タンチョウが飛ぶのを見るのは初めて。迫力があって感動しました」と話していた。

 初春祭は3日まで。2日は狂言の上演、3日は茶会と鼓の演奏会があり、タンチョウの放鳥は3日の午前11時~午後2時にも行う。

優雅に舞うタンチョウ=1日

© 株式会社山陽新聞社