【日本人選手の新チーム紹介〜ロサンゼルス・ドジャース〜】勝利にこだわる2人の侍戦士が選んだ名門

日本人選手初の本塁打王に輝き、史上初となる2回目の満票でMVPを受賞した大谷翔平に続き、NPB史上初の3年連続「投手四冠」を達成した日本のエース、山本由伸が新天地に選んだのは西海岸の名門・ドジャースだった。常勝軍団に加わった2つの最強ピースは、どのような化学反応をもたらすのだろうか。

ナ・リーグ最多のリーグ優勝24回、ワールドシリーズ優勝は7回を数える名門・ドジャース。2013年から11シーズン連続でポストシーズンに進出している常勝チームに侍戦士の最強コンビが加わった。

昨季終盤に右ひじの手術を受けたことで、今季は打者に専念する大谷翔平は「2番・指名打者」での出場が予想されている。その前後を固めると予想されているのが「1番・セカンド」のムーキー・ベッツと「3番・ファースト」のフレディ・フリーマンだ。

2018年に首位打者とMVPを受賞するなど、リーグトップクラスの打撃を誇るベッツは、それだけではなく、外野手部門でゴールドグラブ賞を6回受賞するなど守備も優れており、今季からはチームに柔軟性を持たせるため、二塁に固定されることが発表されている。

2020年にMVPを受賞したフリーマンは、昨季通算300本塁打と2000安打を達成し、MVP投票では3位に入った。それを上回る2位に入ったのがベッツだったが、今季からはア・リーグMVPを満票で受賞した大谷がそのあいだに入る。2023年の両リーグMVPファイナリスト6名のうち、なんと3名が並ぶという最強トリオが結成されることになる。

今季のドジャースの先発ローテーションは、1番手がレイズからトレードで獲得したタイラー・グラスノーだとみられている。2021年に受けたトミー・ジョン手術から本格復帰した昨季は10勝をマークしており、健康体であればリーグトップクラスの投手であることは間違いない。

その次を担うのは、NPBで数々の賞を総なめにし、抜群の実績を引っ提げてMLBに挑戦する山本由伸だ。3番手は24歳の若さながら、昨季11勝4敗、防御率3.76と好投した将来のエース候補、ボビー・ミラー。そして、4番手は昨年8月にロイヤルズからトレードで獲得したライアン・ヤーブローと予想されている。5番手には、2021年に16勝を挙げるも2022年に2度目のトミー・ジョン手術を受けで昨季を全休したウォーカー・ビューラーが復帰する予定だ。さらに6番手には昨年6月にメジャーデビューしてから4勝をマークしたエメット・シーアンが入ると予想されている。

そして、忘れてはいけないのが、3度のサイ・ヤング賞受賞を誇る大エース、クレイトン・カーショウだ。昨年11月にFAとなると同時に左肩の手術を受け、復帰は夏頃の予定とみられている。去就は未定だが、自身のSNSで「来年の夏のどこかで復帰できることを願っている」と現役続行の意思を示している。頼れる大エースがこの布陣に加われば、さらに層の厚い戦力になるだろう。

1995年にMLBで鮮烈なデビューを飾った野茂英雄から、ドジャースで日本人選手がプレーするのは大谷が10人目、そして、山本が11人目となる。新たな日本人選手の伝説が始まるであろう今季のドジャースは、ひと足早く3月20日に韓国で開幕を迎える。長期契約を交わした大谷と山本。ドジャー・ブルーを身にまとった2人の侍戦士はどんな名シーンを見せてくれるのだろうか。期待せずにはいられない。

The post 【日本人選手の新チーム紹介〜ロサンゼルス・ドジャース〜】勝利にこだわる2人の侍戦士が選んだ名門 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.