「いつも行きたかった、夢見ていたクラブにいる」、バルサ愛強調のフレンキー・デ・ヨングはさらなる成功目指す

バルサ愛を語るフレンキー・デ・ヨング[写真:Getty Images]

過去には財政難のクラブ主導の下、退団の可能性が取り沙汰されたオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングだが、改めてバルセロナでのキャリア継続への想いを語っている。

2019年にアヤックスから加入したデ・ヨングは、ここまで負傷離脱を除きブラウグラナの中盤の主軸を担う。その一方で、その高額な年俸に加え、最も高額な金額で売却可能な選手の一人であったことから、財政難にサラリーキャップの問題を抱えるクラブやマンチェスター・ユナイテッドなど国外のメガクラブへの売却を試みた時期もあった。

それでも、現在はチャビ・エルナンデス監督の信頼厚く、クラブにおいてアンタッチャブルな選手の一人との地位を確立している。

加入以降、ラ・リーガ、コパ・デル・レイ、スーペル・コパ・デ・エスパーニャと国内すべてのタイトルを獲得した26歳MFだが、愛するクラブで今後はヨーロッパでの栄光を取り戻したい考えだ。

デ・ヨングはオランダ『NOS』のインタビューで、改めてクラブ愛を語ると共にカタルーニャのクラブでさらなる成功を収めたいとの意気込みを示した。

「僕はいつも行きたかった、夢見ていたクラブにいる」

「僕はまだ獲得したいトロフィーを獲得していないし、なりたいと思うプレーヤーにもまだなれていない。まだまだ改善の余地はあるし、時間も残されているけど、できるだけ早くそこに到達したいと思っている。フットボーラーとして大きな賞を獲得したいものだけど、僕はまだその賞を獲得できていないからね」

そういった意味で今シーズンは3シーズンぶりにチャンピオンズリーグ(CL)グループステージを突破し、久々の欧州の頂に到達するチャンスを得ている。だが、デ・ヨングはラ・リーガでの苦戦を含め、チームが本来あるべきレベルに達していないことを素直に認めている。

「僕らはラ・リーガでうまくいっていないけど、それが現状だ。だけど、シーズンはまだ半分残っている。チャンピオンズリーグではグループ首位に立った。それは良いことだけど、まだまだプレーすることはたくさんある。 僕らには才能あるチームがあるけど、十分な一貫性がない。それがなぜなのか正確には把握できていないんだ」

「重要なプレーヤーが5人欠場すれば、どのチームも状況は悪化するけど、それは僕らの場合も同様だ。今年は同じチームで長くプレーでき、全員が健康を維持できることを願っている。そうすれば、状況は間違いなく良くなるはずさ」

また、昨シーズンも含めてチームが得点力に問題を抱えるなか、前線の奮起と共に中盤の選手の得点力向上が今後に向けた課題と言える。だが、デ・ヨングは個人としてその部分の改善は当然のことながら意識しているものの、異なる特長で大きな役割を果たしたい考えだ。

「別の方法で決定力を発揮することもできる。決定力はゴールやアシストにつながることが多いけど、そこは僕のポジションでは少し異なるものなんだ。だから、違う意味で重要になりたい。その点ではまだ進歩できるし、自分が目指すところにはまだ到達していない」

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