駐車場や遊び場拡充 道の駅整備へ基本計画 茨城・筑西市素案 26年度完成目指す

道の駅グランテラス筑西の拡張イメージ(筑西市提供)

茨城県筑西市は、道の駅グランテラス筑西(同市川澄)の拡張整備に向けた基本計画の素案を発表した。既存施設の西側を拡張予定地とし、駐車場や子どもの遊び場を拡充する案などを盛り込んだ。概算工事費は20億8100万円の見込みで、2026年度の完成を目指す。

市道の駅拡張整備推進課によると、拡張予定地は約3万2000平方メートル。概算工事費とは別に用地取得費などが必要で、全体事業費は算定中という。

駐車場は新たに310台分を確保し、予備として30台分の駐車が可能な芝生広場を整備する。既存施設の駐車場(361台)と合わせて運用し、課題となってきた繁忙期の混雑解消を図る。

子どもの遊び場は、ふわふわパークや遊具広場などで構成する。ふわふわパークは雲の形をした屋根が特徴。雨天時に遊べる空間を確保し、近くには跳びはねて遊ぶふわふわドームを置く。遊び場の遊具は、幼児(3~6歳)や児童(6~12歳)など年齢に応じたものをそれぞれ用意する方針で、今後選定を進める。

このほか、アンケートで要望が多かった噴水広場、自転車広場、大人向けの健康器具などを設置する。屋根付きの遊歩道を南北にわたって整備し、既存施設とつなげることで回遊性を高める。

拡張予定地は、市洪水ハザードマップの浸水想定区域にあるため、北側を中心に盛り土を実施する。雨水を一時的に貯留する調整池も設ける。

市は素案に対するパブリックコメントを1月4日まで実施。素案は、市ホームページや市役所などで公開している。24年度中に基本・実施設計を策定する。問い合わせは同課(電)0296(45)6006。

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