【全国高校ラグビー】桐蔭学園・深山コーチ「生徒たちは弟みたいな存在」 指導の原点は支援校経験

バックスタンドで試合を見守る桐蔭学園の深山コーチ=花園ラグビー場

 1日に大阪府東大阪市で行われた全国高校ラグビー大会で8強入りを決めた神奈川代表の桐蔭学園高では、昨年から非常勤講師として採用された筑波大出身の深山竣介さん(24)がコーチとして指導に当たっている。寮を監督する舎監も務めており、「生徒たちは弟みたいな存在。やってきたことを全て出して優勝してほしい」と願っている。

 深山さんは長崎南山高3年時に副主将として4大会ぶりの全国大会出場に貢献。卒業後は筑波大で体育科の教員免許を取得した。桐蔭学園高では主に控えメンバーを指導している。

 筑波大を卒業後、教員採用試験に受からず就職先を探していた際、中学時代に長崎県選抜で指導を受けた当時の監督から「1年目で見ておくのは貴重な経験になる」と特別支援学校を勧められた。常勤講師として知的障がいのある中学3年生と接し、一人一人に寄り添う大切さを学んだ。

© 株式会社神奈川新聞社