スター候補生インタビュー(2) バレーボール 岡部詩音(東九州龍谷3年)「自分がどれだけ通用するか試したい」 【大分県】

スパイクやブロックだけでなくレシーブもできる181cmのオールラウンダー。「自分がどれだけ成長でき、世界と戦えるような選手になれるか挑戦したい」と選んだ道は、バレーボールのVリーグ1部(V1)の日立Astemoリヴァーレだ。レベルの高い環境で勝負の1年となるが、「私にはやり残したことがある」と4日に開幕する春の高校バレーで優勝を目指す。「高校3年間で学んだことを出し切ることが、この先のバレーにつながる」。日本一を手土産に、日本最高峰のリーグに挑戦できるよう、練習に励んでいる。

Q:次のステージが決まり、率直な感想は?

不安より楽しみの方が大きいです。自分がVリーガーになると思っていなかったので、実感があまりないですが、やるしかないという気持ち。そこに向けて、まずは春の高校バレーで日本一になる。それが次の挑戦につながると思っています。

Q:いろいろな選択肢があったと思いますが、V1の挑戦を選んだ理由は?

2年生の頃から試合に出させてもらうようになり、自分がどこまでやれるのかと思っていました。大学進学を考えていたのですが、先生(相原昇監督)から「Vリーグも視野に入れてみろ」と言われ、意識するようになりました。(日立から契約の)話をもらって考える期間があったので、自分が日本のトップ選手や外国人選手を相手に試合でどうやって戦うかを考えたときに、どこまで通用するか試したいと思う気持ちが強くなりました。

全てのプレーが高水準でできる

Q:どんな選手になりたいですか?

オポジット(ライト)で勝負したいです。このポジションは外国人選手が多いですが、幅広いコースにスパイクを打ち分け、相手のフォーメーションを見て状況判断し、頭を使ったプレーでアピールしたいです。そして、これまでの練習のように、毎日が「最高新記録」となるように力を出し切り、向こうで(日立)で教えてもらったことは全て吸収したい。素直な選手になりたいです。

Q:日立の印象は?

元気で明るく、仲が良い。バレーを楽しんでいるチームだと思います。(東龍のOGの)室岡莉乃さんが、中学時代に練習参加した私のことを覚えていて「このチームは楽しくてのびのびプレーができるよ」と言ってくれました。すごく心強い先輩がいるので安心です。

Q:高校3年間で成長できたことは?

視野が広がったことです。相手の動きやフォーメーション、ブロックの位置などを見てプレーでき、対応力が伸びたと思います。コート以外の日常生活でも、周りの変化に気づけるようになりました。それと、大切な仲間に出会えたこと。3年生は9人なんですが、24時間衣食住をともにした結束力は、他のどの高校にも負けない。本気で日本一になろうとバレーのことを考えることができました。生活環境も練習環境も良く、感謝しかないです。

Q:2024年は、どんな1年にしたいですか?

最上級生から1年目の新人になるので、一番声を出して、元気をチームに与える存在になりたいです。トップのレベルに慣れ、気負わずに自分のプレーを出していけたらいいなと思います。

頭を使ったプレーでアピールしたいと意気込む

(柚野真也)

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