青森県内警戒続く 能登地震

 石川県能登地方で1日発生した最大震度7の地震に関し、青森県内は2日も日本海沿岸への津波注意報が継続され、関係自治体が警戒を続けている。午前8時時点で、県内での被害は確認されていない。交通関係はフェリーの運休が生じている。

 県は1日に設置した災害警戒本部を継続し、情報収集に当たっている。

 深浦町は1日の津波注意報発表を受け、吉田満町長をトップとする災害情報連絡室を設置。総務課職員らが登庁し情報収集に当たっている。同町ではこれまでに最大30センチの津波が観測された。北金ケ沢総合防災センターには1日夕、自主避難者6人が訪れ、駐車場に避難してくる人もいたことから、町は同センターを一時開放する措置を取った。

 鯵ケ沢町は1日に町災害警戒本部(本部長・平田衛町長)を立ち上げており、2日も情報収集に当たっている。町は、引き続き海に近づかないよう住民に注意喚起している。

 五所川原市防災管理課によると、同市市浦地区に開設している自主避難所2カ所のうち市浦コミュニティセンターには3人が一時避難し、一夜を過ごしたが2日朝に帰宅した。もや会館は避難者がいなかった。市役所には防災管理課職員2人が待機し、各避難所にも職員が1人ずつ常駐している。

 中泊町は1日、濱舘豊光町長を本部長とする災害警戒本部を立ち上げ、2日も職員が町役場に2人、小泊支所に2人待機し警戒に当たっている。町総務課によると、小泊地区では1日夕方、稲荷山避難所に3台、折戸避難所に1台の車両が自主避難した。地震や津波による船の流失、転覆の情報はないという。

 大間町と佐井村では2日午前8時現在、地震による被害は確認されていない。

 交通関係は、津波注意報が発令された影響で、2日午前8時現在、津軽海峡フェリーの大間-函館間1便が欠航。青森-函館間においても注意報が継続する場合、欠航が出る見込み。青森県内のJRや青い森鉄道は運休は発生していない。

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