レイズのワンダー・フランコがドミニカ共和国で逮捕される 米報道

日本時間1月2日、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じたところによると、レイズの正遊撃手ワンダー・フランコがドミニカ共和国で逮捕されたようだ。フランコは未成年の少女と不適切な関係を持ったという疑惑が昨年8月に浮上。ただちに制限リストに登録され、その後は休職扱いとなり、MLB機構とドミニカ共和国の当局による調査が行われていた。フランコには先週、出頭要請が出ていたものの、検察官との面会に出席せず。新たな弁護士とともに現れたところを拘束されたという。

現在22歳のフランコはプロ入り当初から「将来のスーパースター」として大きな期待をかけられていた選手である。2021年6月にメジャーデビューし、メジャー3年目となった2023年シーズンは自己最多の112試合に出場して打率.281、17本塁打、58打点、30盗塁、OPS.819をマーク。初めてオールスター・ゲームに選出された。ところが、疑惑が浮上したことによって制限リスト入り。日本時間8月13日のガーディアンズ戦が最後の出場となった。

MLB機構はフランコの疑惑について独自の調査を行っているものの、ドミニカ共和国での法的手続きが完了するのを待っている模様。現時点ではMLB機構から何らかの処分が下されているわけではなく、オフシーズンの形式上の手続きによってロースターの40人枠にも復帰しているが、未成年の少女と不適切な関係を持ったという2件の申し立てに関する調査が進められており、フランコには出場停止などの処分が科される可能性が極めて高い。「今後メジャーでプレーするのは難しいのではないか」と予想する声もある。

レイズはフランコがメジャーデビューした2021年のシーズンが終了したあと、球団史上最高額となる11年1億8200万ドルでフランコとの大型契約を締結。今後長きにわたってフランコをチームの軸とする計画だっただけに、フランコがもう2度とプレーできないということになれば、大きな痛手となることは間違いない。「将来のスーパースター」と期待された大器はこのまま消えてしまうのか。調査の行方と今後の処遇が注目される。

The post レイズのワンダー・フランコがドミニカ共和国で逮捕される 米報道 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.