石川県で最大震度7、新潟県長岡市で最大震度6弱を観測した地震で、1月2日午前9時半時点で、新潟、長岡、三条、柏崎、糸魚川、五泉、上越の新潟県内7市で計19人が軽傷を負った。県が2日午前11時から県庁で開いた3回目の対策本部会議で示した。
軽傷者の市町村別の内訳は上越が5人、長岡と糸魚川が各4人、新潟と柏崎が各2人、三条と五泉が各1人だった。死者・行方不明者・重傷者は確認されていない。地震後に心肺停止状態で搬送された上越市の女性(90)は、地震が原因ではないと判断された。
住宅被害は一部損壊が五泉市や上越市などで計32棟確認された。ただ、液状化や陥没が多数確認されている新潟市や佐渡市、出雲崎町は調査中としており、さらに被害が広がるとみられる。
上越市茶屋ケ原で発生した土砂崩れで通行止めになっている国道8号については、人や車の影は確認できなかったとした。広範囲で土砂崩れが発生しており、通行止めを解除するめどは立っていない。
新潟県は1月1日、県内の14市町に災害救助法を適用した。適用したのは、新潟、長岡、三条、柏崎、加茂、見附、燕、糸魚川、妙高、五泉、上越、佐渡、南魚沼の13市と出雲崎町。県によると、適用された県内14市町からの応援要請は現時点でない。
学校の施設では、三条高校で液状化や陥没が確認されるなど、多くの学校の建物で被害が出ている。ただ、冬休み明けの学校の再開に支障はないと説明した。
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