京都の「認知症カフェ」でコンサート、高齢者60人がプロの弦楽四重奏を堪能

院内で弦楽四重奏を堪能する高齢者ら(京都府長岡京市下海印寺・京都済生会病院)

 誰もが気軽に集える認知症カフェを運営する長岡記念財団オレンジルーム(認知症対策推進室)と京都済生会病院などは、このほど「なでしこカフェ音楽コンサート」を京都府長岡京市下海印寺の同病院内なでしこホールで開いた。高齢者ら約60人が、プロの弦楽四重奏を堪能した。

 病院内のホールを地域の人たちにも活用してもらおうと、初めて企画した。

 神戸市室内管弦楽団副主席のバイオリニスト井上隆平さんらが、オッフェンバックの「天国と地獄」やピアソラの「リベルタンゴ」など11曲を次々に披露した。「ふるさと」の演奏では口ずさむ人もおり、アンコールには会場を埋めた高齢者らも手拍子で参加した。

 コンサートに先立ち、同病院の医師が認知症ケアの取り組みについて説明した。演奏後は、協力する市内4カ所の包括支援センターが来場者らの相談に応じていた。

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