太陽光発電や蓄電池、京セラ社員から地球環境に優しい電気学ぶ 京都の小学校で出前授業

太陽光に見立てたライトを模型の家の太陽光パネルに当てて、扇風機を回す児童(京都市伏見区・竹田小学校)

 太陽光発電と蓄電池の役割について学ぶ環境学習の出前授業が、このほど京都市伏見区の竹田小学校であった。4年生約30人が、地球環境に優しい電気の作り方や活用法を学んだ。

 講師を務めた京セラ環境推進部の社員2人は、電気は快適な生活を送る上で欠かせないが、火力発電では地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)が生じることを説明。その上で、CO2を排出しない太陽光発電や、余った電気をためる蓄電池のような技術があることを紹介した。

 この後、太陽光パネル2枚が張り付いた家の模型を使った実験で、児童が太陽に見立てたライトを照らすと、ラジオから音楽が流れたり、扇風機のプロペラが回転したりして、蓄電池にたまった電気で明かりがつくことを学んだ。

 参加した男子児童(10)は「テレビは付けっぱなしにしないなど身近でできる節電に取り組みたい」と話した。

 取り組みは、京都商工会議所環境・エネルギー委員会が市教育委員会の協力で2002年度から毎年実施。本年度は2023年6月から3月まで、会員の24企業・1団体が61校約4400人を対象に取り組む。

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