【能登半島地震】富山県内の交通情報

 富山県内では地震の影響で、電車やバスなどの公共交通機関で運休が相次いだ。2日午前11時時点で、あいの風とやま鉄道は運転を見合わせ、点検作業を続けている。JR西日本は城端線と氷見線が終日運休となった。北陸新幹線はかがやき、はくたかが運転を見合わせており、つるぎは富山―金沢間で運行を再開した。

 富山地方鉄道も本線、不二越・上滝線、立山線が全線運休した。市内電車・富山港線は午前10時に運転を再開した。1日に全線運休した万葉線は2日、運転を再開した。

 路線バスでは、観光定期路線バス「富山ぶりかにバス」が全便運休。3日も4便全ての運行を取りやめる。加越能バスはアウトレットシャトル線(18便)、脇線(16便)、ひみ番屋街線(15便)、南砺金沢線(12便)、伏木氷見線(12便)などが全便運休となった。3日はわくライナー4便を全て休止する。

 高速バスは富山地方鉄道が2日、金沢線(18便)、新潟線(4便)、高山線(4便)を全便運休とした。東京線は4便中3便、大阪線は4便中2便を取りやめた。3日は大阪線1便を運休する。加越能バスは2日、名古屋線(12便)と金沢線(2便)を全便、高山線は10便中6便それぞれ運休した。

 富山空港は滑走路に異常は見られず、2日の運航に支障はなかった。

 県管理の国道や県道では2日午前9時半時点で、富山、高岡、射水など9市町村の道路23カ所で段差や道路崩落、歩道の隆起などの被害が発生した。

 富山、高岡、氷見の3河川で護岸の倒壊やひび割れなどが起こり、岩瀬スポーツ公園と太閤山ランドで照明灯具の落下やガラス破損が見られた。県水産研究所ではアカムツの大量死が確認され、原因を調査している。

© 株式会社北國新聞社