天神2丁目の明治通り沿いに高さ92mのホテル・オフィス・商業の複合ビル【福岡市中央区】

福岡市・天神の幹線道路である明治通り沿いでは、高さ92mのホテル・オフィス・商業の複合ビルの建設が進んでいます。2024年12月の完成を予定している『(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画』の概要について今回、みていきましょう。

ホテル・オフィス・商業の3用途を建築デザインで表現・演出

画像提供:ヒューリック

2024年12月、福岡市・天神2丁目の明治通り沿い南側、福岡パルコ新館の西隣に地下3階・地上19階建てのホテル・オフィス・商業の複合ビルが誕生━━。
不動産会社のヒューリック株式会社(東京都中央区)は現在、ヒューリック福岡ビル(旧福岡富士ビル)の建替工事を進めている。

1960年1月に福岡富士ビルとして完成したヒューリック福岡ビルは、地下1階・地上9階だった。
今回、福岡市から天神ビッグバンボーナスの認定を受けた『(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画』では、約1,450平方メートルの敷地面積に地上19階・地下3階で高さ約92m、延床面積で約2万860平方メートルの複合ビルを建設中だ。

『(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画』では、オフィスへの自然換気システムの導入や空中階への庭園設置などによる『感染症対応シティ』に向けた取り組みをおこなっている。
また、四季折々に花の咲く植栽を低層部や中層部に設ける計画だ。
一方、九州産の木材を立体広場の軒天井や、ホテルのロビー階、オフィスのエントランスに採用して、CO2の固定化による環境負荷の低減を図っていく。
さらに建物屋上には、太陽光発電設備を設置する。

『(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画』の建築デザインでは、ホテル、オフィス、商業の異なる3用途の積層について、照明計画などで表出・演出させることで街に印象的な景観を生み出していくとする。
また、外壁パネルには、帯状に幾何学的な模様が連なるパターンを設け、陰影によって建物の表情を変えていくことで新たな街のシンボルにしていくという。

天神地区の入口にふさわしい、新たな賑わいの〝GATE〟誕生

画像提供:ヒューリック

『(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画』は地上において、福岡市の幹線道路である明治通りと、新天町商店街から続くメルヘン通りとの交差部に位置する。
また、地下では、福岡市地下鉄の天神駅コンコースの最寄り地点に立体広場を設置する。

そして、各交通機関と施設を立体的に結び、新たな地区ネットワークを構築していくことで賑わいあふれる立体広場を〝街区の入口〟としていくそうだ。
『(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画』では、建物コンセプトを〝THE GATE〟としており、天神地区への入口にふさわしい、新たな賑わい拠点の〝GATE〟にする考えだ。

ヒューリックの100%出資子会社には、『THE GATE HOTEL by HULIC』ブランドなどのホテル運営を手掛けるヒューリックホテルマネジメント株式会社(東京都中央区)がある。
『(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画』においても『THE GATE HOTEL by HULIC』ブランドのホテル入居が見込まれる。

ヒューリックは1957年3月、富士銀行(現みずほ銀行)の店舗管理業務などを目的に日本橋興業株式会社として設立した。
同社の創業50周年にあたる2007年1月、社名をヒューリック株式会社に改めている。

参照サイト

『~福岡「天神」地区に新たなランドマークとなる複合施設を創造~「(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画」の概要について 地下鉄「天神」駅との接続による回遊性向上、福岡市が進める「感染症対応シティ」をさらに加速』
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/56219/1/221003_newsrelease_hulic.pdf?20230807113739

ヒューリックホテルマネジメント株式会社
https://gate-hotels.com/

物件概要

所 在 地/ 福岡市中央区天神2-8-49
用 途/ オフィスビル, 商業施設, ホテル
事業主体/ ヒューリック株式会社
階 数/ 地下 3 階・地上 19 階
敷地面積/ 1,450 ㎡
延床面積/ 20,860 ㎡
完 成/ 2024年12月(予定)
備 考/ 建物高さ 約 92m

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