震度7を想定し防災訓練 京都・大山崎、消防団26人が倒壊家屋から救出する訓練

防災フェアで展示された翫ボールベッドやマンホールトイレなどを見学する住民ら

 京都府大山崎町総合防災訓練がこのほど、大山崎小(円明寺)で開かれ、地域住民ら約150人が避難誘導訓練に参加した。防災フェアも同時開催し、災害時の対応などを紹介するブースが設けられ、防災講演会や消防団の救出救助訓練が行われた。

 町や府、ライフライン事業者などでつくる同町防災会議の主催。新型コロナウイルス感染拡大の間は中止し、4年ぶりに実施した。

 訓練は午前8時45分に有馬―高槻断層帯を震源とする地震で震度7の揺れが発生したと想定。駅前地域で小規模な火災が起きたとして、町災害対策本部は住民に避難指示を発令した。

 地域住民らは町地域防災計画に基づき、隣接の公園などの一時避難場所に退避した後、大山崎小に開設された避難所に集結。受付簿に家族単位で名前を記入して体育館に入った。

 この後、ライフライン関連のブースでは災害用伝言ダイヤルや停電情報アプリの使用法などを紹介。町自主防災組織連絡協議会が、段ボールベッドや仮設トイレの組み立て体験などを行い家族連れらが参加した。

 防災講演会では明治国際医療大防災救急救助研究所の諌山憲司教授が「生態系から考察する防災対策」をテーマに講演。同町消防団の26人が倒壊した家屋から被災者を救出する訓練を繰り広げた。

避難誘導訓練に参加して避難所に入るため受付簿に名前を書く住民ら(大山崎町円明寺・大山崎小)

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