大豆田とわ子やエルピスで話題、2024年も注目のSTUTS

ここ数年、音楽シーンを席巻しているアーティストとして真っ先に名前が上がるのが、トラックメイカーのSTUTS(スタッツ)だ。

STUTS

高校時代からトラック制作を始め、大学進学(東大!)のため上京後、都内のクラブで活動をスタートさせたSTUTS。大学卒業記念にNYを訪れた際、ハーレムの路上でMPC(Music Production Center)を用いておこなったライブの動画は当時ネット上で話題を呼び、いまだに伝説として語り継がれている。

そんなSTUTSの名を世間に知らしめたのが、2021年に放送されたドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ)の主題歌『Presence』だろう。クレジットは「STUTS&松たか子 with 3 exes」で、主演の松たか子をメインボーカルに元夫役の松田龍平、岡田将生、角田晃広がコーラスで参加した本楽曲。

毎回エンディングでは曲のベースこそ同じだがさまざまなラッパーを迎え、異なるアレンジを施したバージョンを流すという斬新な試みがなされ、『東京ドラマアウォード2021 主題歌賞』他を受賞するなど、ドラマ音楽の歴史に名を刻むこととなった。

ほかにも、ハマ・オカモトやSuchmosのYONCEが参加したMirage Collective名義でプロデュースしたドラマ『エルピス ー希望、あるいは災いー』(カンテレ/現在再放送中)の主題歌『Mirage』で、あるいはラッパーのPUNPEEを迎えたポップアンセム『夜を使い果たして feat.PUNPEE』で、はたまた星野源のバンドメンバーとして、STUTSをご存知の人もいるだろう。

2022年10月にはAwichやtofubeatsら多数のゲストを迎えたアルバム『O rbit』をリリース。2023年6月には「日本武道館」で初の単独公演を完売させた。STUTSの音楽に通じる「メロウな詩情」は、ヒップホップやビートミュージックといったジャンルの枠を超えて、まだまだ多くの人々に響く可能性を秘めている。

そんな彼がビルボードライブに登場。岩見継吾(Ba)、仰木亮彦(Gt/在日ファンク)、TAIHEI(Key/Suchmos)、高橋佑成(Key)、吉良創太(Dr)、武嶋聡(Sax, FI)、佐瀬悠輔(Tp)によるバンド編成での公演となる。2024年はさらなる活躍が期待される人だけに、必見のステージとなりそうだ。

関西は2024年3月5日に「ビルボードライブ大阪」(大阪市北区)にて。チケットはサービスエリア7400円、カジュアルエリア6900円。

文/井口啓子

STUTS

日程:2024年3月5日(木)
時間:1st=18:00〜、2nd=21:00〜
会場:ビルボードライブ大阪(大阪市北区梅田2-2-22 ハービス PLAZA ENT B2)
料金:サービスエリア7400円、カジュアルエリア6900円 ※飲食代は別途
電話:06-6342-7722

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