世界で大活躍する高校世代!スーパー高校生はこの5人

世界には10代で傑出した才能を見せるサッカー選手が数多くいる。世界最高の名手と称えられたペレ、ディエゴ・マラドーナ、リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドは全員10代のときから頭角を現している。

日本では高校サッカー最強を決める大会高校サッカー選手権が先月28日から首都圏の各会場で開幕した。

今回は、日本の年代でいえば高校生世代に当たる世界で活躍する有望選手5人をピックアップした。

ブンデスリーガの歴史を塗り替えた怪童

マティス・テル

生年月日:2005年4月27日(18歳)

国籍:フランス、グアドループ

所属クラブ:バイエルン

ポジション:センターフォワード

2022-2023シーズン開幕フランクフルト戦で17歳136日のクラブ史上最年少出場記録を作り、第6節シュトゥットガルト戦でリーグ最年少ゴール記録を達成した若きレコードブレーカーは、バイエルンの未来と称されるほどの期待を抱かれている。

育成年代は主にセンターバックでプレーしていたが、身体能力の高さ、優れた推進力、フィジカルの強さが評価されてセンターフォワードにコンバートされた。左右の足を問題なく使いこなせる技術力の高さも評価されている。

弱冠18歳と日本では高校3年生の年代。今季はリーグ戦11試合3得点2アシスト、チャンピオンズリーグは6試合2アシストとチームの中で奮闘している。フランスの年代別代表でもゴールを量産しているため、パリ五輪、A代表の活躍が期待されている。

スペイン期待の超新星

ラミン・ヤマル

生年月日:2007年7月13日(16歳)

国籍:スペイン、赤道ギニア、モロッコ

所属クラブ:バルセロナ

ポジション:右ウイング、左ウイング

スペインの超新星と期待されるヤマルは、スペイン国内で様々な金字塔を打ち立てている。昨年9月のジョージア戦で16歳1カ月26日で同代表最年少出場記録と最年少得点記録を塗り替えた。

今季リーグ戦18試合1得点3アシスト、チャンピオンズリーグ6試合1アシストとバルセロナの主軸の一人としてプレーしており、長い手足とテクニックを生かしたボールキープ、スピードに乗ったドリブルと鋭い切り返しも◎。バルセロナのアカデミー出身らしく戦術理解能力などのサッカーIQにも秀でている。

日本の高校世代でいえば高校1年に当たる世代であり、弱冠16歳で信じられないスキルと実力で世界中のサッカーフリークを驚かしている。底が見えないポテンシャルを持っているため、どこまで伸びるのか注目していきたい。

高い完成度を誇る現代型ボランチ

ワレン・ザイル=エメリ

生年月日:2006年3月8日(17歳)

国籍:フランス、マルティニーク

所属クラブ:PSG

ポジション:セントラルミッドフィルダー

欧州の強豪フランス1部PSGでプレーするザイル=エメリは、若くして完成度が非常に高い現代型セントラルミッドフィルダーとして輝きを放っている。

ファーストタッチの柔らかと繊細さ、左右遜色なく高精度パスを配給できるパス制度、局面を見ながら柔軟に対応できるゲームを読む賢さ、球威のある鋭いシュートと攻撃面だけでなく、出足の早い守備、相手の攻撃を先読みするようなカバーリング、相手の出鼻をくじくインターセプトなど守備面も非凡な才能を見せている。

今季はリーグ戦14試合2得点2アシストと世界最高クラスの選手が集まるPSGで中軸を担っている。昨年11月にはジブラルタル戦でフランス代表デビューを果たし、代表初ゴールも奪った。日本の高校3年生の年代であると考えると末恐ろしい。

イングランド期待の大型MF

ルイス・マイリー

生年月日:2006年5月1日(17歳)

国籍:イングランド

所属クラブ:ニューカッスル

ポジション:セントラルミッドフィルダー

プレミアリーグの名門ニューカッスルの下部組織で育ったマイリーは、クラブの将来と期待される逸材の一人だ。身長189センチと高身長で足元のテクニックに秀でた選手で、主にインサイドハーフなどでプレーしている。

フットサル仕込みのボールタッチは細かく繊細であり、長短のパスを自在に操るほどのキック精度も持ち合わせる。自身のデコイにしながらマークを引き付けてスペースをつくる能力や判断の良さもあるため、現代型のセントラルミッドフィルダーとして存在感を見せている。

日本の高校年代では2学年に当たる世代であるマイリーは、先月16日のフラム戦でプレミア初ゴールを挙げてクラブのプレミアリーグ最年少得点記録を更新した。まだ守備面には課題があると有識者から指摘されているが、能力の高さは間違いない。経験を重ねてスター街道を駆け抜けてほしい。

21世紀のフェノーメノ

エンドリッキ

生年月日:2006年7月21日(17歳)

国籍:ブラジル

所属クラブ:パルメイラス

ポジション:センターフォワード

2022年12月15日に世界的な強豪であるスペイン1部レアル・マドリーと2024年からの入団契約を交わしたブラジルサッカー界最高の才能は、既に同国のレジェンドであるペレ、ロナウド、ロマーリオと比較される存在だ。

相手に触れることすら許さない超高速ドリブルは技術、スピード両面で超一級品のクオリティであり、そこに遊び心のある奇想天外なアイディアも織り交ぜてくる。利き足である左足の決定力は並外れており、プレースキックも非凡。相手の間を絶妙に突くタイミングで放つシュートは対処が難しい。

高卒ルーキーで即戦力に!Jリーグに衝撃を与えた高体連出身選手5人

今季はパルメイラスでリーグ戦38試合14得点1アシストと能力の高さを証明する形でリーグ制覇の原動力となった。メッシと比較されるエンドリッキは日本の高校2年生世代に当たるため、今後どのような成長曲線を描くのか楽しみでしかない。

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