名古屋高校が選手権で快進撃!名古屋市出身のプロサッカー選手「最強の5人」

現在行われている高校サッカー選手権で、快進撃を見せている名古屋。

1回戦でU-17W杯4得点の高岡伶颯を擁する日章学園にPK戦で勝利すると、北海を3-0で破って迎えた3回戦でも前回王者の岡山学芸館をPK戦の末に下した。

進学校としても知られる名古屋高校は、その名の通り愛知県名古屋市東区にある。

そこで、市立船橋と対戦する4日の準々決勝を前に、名古屋市出身のサッカー選手で「最強の5人」を紹介する。

秋田豊

1970年8月6日生まれ

まずは、名古屋市出身初のワールドカップメンバー。

愛知高校から愛知学院大学へ進み、1993年に鹿島アントラーズでプロ入り。1年目から35試合に出場するなどすぐさま主力となり、「常勝軍団」の礎を築いた。

日本代表が初出場した1998年のフランスワールドカップでは全3試合にフル出場。4年後の日韓ワールドカップでも中山雅史とともにベテラン勢としてメンバー入りを果たしている(出場は無し)。

その後は地元の名古屋グランパスを経て、2007年に京都サンガF.C.で引退。現在はJ3のいわてグルージャ盛岡でオーナー兼代表取締役社長を務める。

鄭大世

1984年3月2日生まれ

在日コリアン3世として名古屋市に生まれた鄭大世(チョン・テセ)。朝鮮大学校から2006年に加入した川崎フロンターレで、ジュニーニョや中村憲剛らに揉まれながらJリーグ屈指のストライカーへと成長していった。

2010年、北朝鮮代表として南アフリカワールドカップに出場。ブラジル戦の国歌斉唱で涙が止まらない姿は今でも印象深い。大会後にはドイツへ渡り、ボーフムとケルンに在籍した。

韓国の水原三星ブルーウィングスで2年半プレーした後Jリーグへ復帰し、2022年にFC町田ゼルビアで引退。現在は解説者などで活躍している。

瀬戸貴幸

1986年2月5日生まれ

名古屋市出身では中西哲生氏も有力な候補だったが、ここはフットボーラーとして異色のキャリアを歩んでいる瀬戸貴幸を選びたい。

熱田高校を卒業後、ブラジルなどでの練習参加を経て、2007年に当時ルーマニア3部のFCプロイェシュティと契約。チームの中心として活躍する中で、クラブも「アストラ」の名を冠して急成長、1部でも強豪クラブとなっていった。

2015-16シーズンには日本人として初めてルーマニアリーグ優勝を達成。2018年にヴァンフォーレ甲府で1年プレーした後は再びルーマニアへ戻り、今季も1部のペトロルル・プロイェシュティでここまで19試合に出場している。

宮市亮

1992年12月14日生まれ

宇佐美貴史や柴崎岳と同じ92年生まれの「プラチナ世代」として、名古屋市の強豪・中京大中京高から世界に羽ばたいた快速アタッカー。

アーセナルからローンされたフェイエノールトやボルトンでのプレーは当時の宮市の価値を証明するものだったが。度重なる怪我により暗転。残念ながら欧州で偉大なキャリアを築くことはできなかった。

しかし2021年夏に加入した横浜F・マリノスで存在感を示すと、翌2022年のE-1選手権で10年ぶりに日本代表へ復帰。

そこで再び右膝前十字靭帯断裂の重傷を負ってしまったが、2023年5月にカムバックを果たし、直後の柏レイソル戦で劇的な逆転弾を決め感動を呼んだ。

※宮市は岡崎市出身とも言われているが、所属するUDN SPORTSの公式で自身の出身地に関して「愛知県名古屋市出身なんですけれど」と語っているためこちらにならった。

西村拓真

1996年10月22日生まれ

中学時代まで地元名古屋で過ごしていた西村拓真だが、高校は祖母の住む富山県の強豪・富山第一へ。

2015年にベガルタ仙台でプロ入りし、2年後にはルヴァンカップのニューヒーロー賞を受賞すると、翌2018年夏にロシアのCSKAモスクワへ電撃移籍した。

残念ながら欧州での挑戦は不発に終わったものの、仙台に復帰した2年後の2022年、横浜F・マリノスへ加入。持ち前のハードワークと決定力でポジションを掴み、3年ぶりのJ1優勝に大きく貢献した。

エースは中村俊輔!横浜市出身のサッカー選手で「最強のベストイレブン」はこれ

2023年3月には日本代表でもウルグアイ相手にゴールを決めている西村。なお、現在チームメイトとなっている宮市亮とは同じ中学校の出身とのこと(フィギュアスケートの浅田姉妹も)。

© 株式会社ファッションニュース通信社