青森県のフェリー、鉄道に乱れ/能登半島地震

八戸港フェリーターミナル内には欠航などの情報が掲げられた=2日午後1時50分ごろ
函館行きのフェリーに積み込まれるトラック。定刻より遅れて出航した=2日午後4時10分ごろ、青森港フェリー埠頭
定刻より遅れて到着したフェリーから次々と下船するトラック=2日午後3時40分ごろ、青森港フェリー埠頭
定刻より遅れて青森港を出発する函館行きのフェリー=2日午後5時ごろ

 石川県能登地方を震源とする地震による津波注意報のため1、2日、青森県と北海道を結ぶフェリーや鉄道などのダイヤが乱れた。2日に津波注意報が解除されると順次運航を再開したが、経路の変更を強いられる運送業者が出たほか、帰省客や観光客の足に影響が出た。

 青森-函館間の青函フェリー、津軽海峡フェリーの2社は1日、一部の便が欠航した。八戸-苫小牧間のシルバーフェリーは1日夜の苫小牧発1便、2日の往復3便が欠航した。

 道内の運送業者のトラック運転手(67)は2日、シルバーフェリーのダイヤの乱れを受けて青森港経由に経路変更。「3日朝までに石狩市に荷物を運ぶ必要があったため、午後4時過ぎの便に乗ることができて助かった」と語った。

 平内町に帰省していた函館市の会社員千代谷啓司さん(41)は2日、青森港でフェリーの運航再開を知り「最悪の場合、車を置いて新幹線で帰ろうと思っていたのでよかった」とほっとした様子で話した。

 津軽海峡フェリーは大間-函館航路でも欠航、遅れが発生した。シルバーフェリーは3日も往復2便が欠航予定。このほかJR五能線が1日、普通列車上下計5本が運休し、1本が区間運休した。

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