福井県内のコンビニで食品の品切れも 能登半島地震、石川県の配送拠点から入荷ストップ 宅配便の配達にも遅れ

食品類の製造や配送がストップし、空っぽになったコンビニの陳列棚=1月2日、福井県福井市内

 能登半島地震による通行止めなどの道路規制で、郵便物や宅急便の配達遅れなど物流に影響が出ている。福井県内のコンビニでも1月2日、食品類が品切れになる店舗があった。

 日本郵便北陸支社によると、福井県内全域で郵便物の配達に大幅な遅れが発生している。同支社の担当者は「道路状況によっては配達できない地域が出る可能性がある」と説明。年賀状も3日以降の配達分は遅れる可能性があるとしている。

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 ヤマト運輸は2日午後1時現在、石川県内全域で荷物の集配業務を停止し、福井県などでの配達にも大幅な遅れが生じている。コールセンターの担当者は「配送が遅れることを了承してもらった上で荷物を預かっている。福井県内は少なくとも1日程度遅れが生じることがある」と話した。佐川急便も石川県能登地域の一部で集配を取りやめ、福井県内などでは安全を確認しながら配送している。

 石川県内に製造、配送拠点がある福井県内のコンビニでは食品類の入荷がストップ。おにぎりなどが品切れになり、空っぽになった棚におわびの張り紙をしている。福井市内のある店舗の店員は「昨日から棚に何もない状態。2日中には名古屋から商品が届く予定」と話していた。

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