富山県内各地で液状化、土砂あふれる 能登半島地震

液状化とみられる現象でアスファルトの上に土砂がたまった「ひみ番屋街」の駐車場=2日午前10時ごろ、氷見市北大町

 富山県内では地震による地盤の液状化現象とみられる被害が相次いだ。氷見市では埋め立て地の「ひみ番屋街」をはじめ、中心部の海沿いで土砂があふれ、2日は地域住民がスコップでかき出す作業に追われた。

 液状化は地震の揺れにより、かみ合っていた地盤の砂粒が外れて、液体のように流動化する現象。緩い砂質で地下水位が浅いと起こりやすく、海岸や湖沼の埋め立て地、河川敷、川沿いの低地で生じやすい。

 同市北大町の清水眞人さん(76)宅では、車庫の前の側溝が浮き上がり、2階建て住宅が傾いた。清水さんは「液状化の影響からか地盤がずれ、家の中を歩くと違和感がある。余震が怖い」と不安を口にした。

 県によると、魚津漁協おさかなランドでも広範囲にわたって液状化が確認された。

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