羽田空港での日航機炎上を受け、酒田市の庄内空港では2日、羽田へ向け離陸直前だった便が急きょ欠航となり、乗客は機体から降ろされた。羽田発山形行きが飛び立てず、東根市の山形空港でも折り返し便に搭乗予定だった人たちなどに影響が出た。
全日空庄内空港所によると、庄内空港では搭乗が終わった午後5時50分ごろ、この便に待機指示があり、約20分後に欠航が決まった。乗客約160人の一部は、地震の影響後、運行が再開されたばかりの鉄道が利用できるようバスでJRの鶴岡駅や酒田駅に送り届けられた。東京から鶴岡市に帰省していた会社員海藤善人さん(49)は「明日から海外に行くため、今日中に東京に戻らなければならない」と話した。
山形空港では午後7時ごろ、欠航を告げるアナウンスが流れた。「3日の仙台発の新幹線を予約できた。大きな事故なので仕方がない」と川崎市から来ていた会社員伊藤聖知(せいや)さん(26)。両空港では羽田便が欠航になり、計417人に影響が出た。