京都府福知山署は、長田野工業団地の立地企業や行政機関など市内の19団体でつくる「福知山テロ対策ネットワーク」の総会を開き、サイバーテロを未然に防ぐための対策や連携強化を確認した。
同署警備課の今津峻警部補が講演し、セキュリティー対策が手薄な下請け企業を通じて大企業や官公庁の機密情報が流出する危険性を指摘した。「軍事転用可能な先端技術や外交機密を守るため、企業同士でもウイルス対策を話し合うことが大切」と強調した。
国際テロ情勢をテーマにした非公開の講演では、府警のテロ対策や不審物、不審者の見分け方を紹介した。
柴田享司署長は「中東情勢の悪化でテロの脅威は高まっている。地方都市でもテロはひとごとでないと再認識し、官民の連携を深めたい」と訴えた。