【能登半島地震】道路寸断、安否は…孤立集落相次ぐ

 最大震度7の地震発生から3日、被災地の能登では、土砂崩れなどで道路が寸断され、多くの集落で孤立状態が続いている。停電、断水、電話も不通となる中、支援物資が届かず、安否が心配されている。

 県によると、能登町北河内地区の16世帯20人が孤立している。能登町によると、電話が不通のため連絡がつかず、被災人数は不明という。3日、緊急消防援助隊員が徒歩で向かい、安否確認を急ぐ。

 穴水町では北七海地区1世帯1人、麦ケ浦地区20人、丸山地区10人が、七尾市では中島町河内地区5世帯約10人が孤立している。

 輪島市、珠洲市でも多数の地域が孤立しているとみられ、状況を確認している。各自治体は十分な支援物資の供給を政府に求めており、自衛隊ヘリコプターを活用した物資と人員の搬送などが進む見込み。

 政府は3日午前、非常災害対策本部(本部長・岸田文雄首相)の会合を首相官邸で開く。倒壊した建物の下で救助を待つ被災者はなお多いとされ、救助犬の増強などを通じ、人命救助を急ぎたい考えだ。

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