平戸・浄香寺 故人をしのび、竹灯籠ともす

故人をしのびともされた竹灯籠。干支にちなみ「竜」の文字などが浮かび上がった=平戸市、浄香寺

 長崎県平戸市田平町の浄香寺(村田和元住職)で12月31日、故人をしのぶ約4500個の竹灯籠がともされ、参拝者を迎えた。
 同町の自営業、岡田眞さん(71)が、亡くなった姉を供養しようと2015年の大みそかに竹灯籠500個を境内に飾ったのが始まり。今ではその年に近隣で亡くなった人たちを弔う大切な機会として、灯籠を増やしながら続けている。
 岡田さんは家族や寺院関係者、町内有志ら約30人と前日から設営を開始。2024年の干支(えと)、辰(たつ)にちなんだ「竜」などを竹灯籠でかたどった。夕方から強風での中断を挟んで夜遅くまでかけて点火した。
 訪れた参拝者は「うわー、すごか」「きれさー。良かね」と歓声。岡田さんは「姉だけでなく、亡くなった人たちを思い出す機会になれば。これからも頑張って続けたい」と話した。

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