【能登半島地震】地震に便乗、詐欺に注意 志賀町で数件確認

倒壊した建物=志賀町矢蔵谷

 稲岡健太郎志賀町長は3日午前に開かれた石川県災害対策本部員会議に出席し「災害に便乗した犯罪被害が数件確認されている」と注意を呼び掛けた。家の片付けを手伝うと装い、高額な費用を請求するなどの手口がみられるという。

 北國新聞社の取材によると、志賀町の50代女性は2日午後、県外ナンバーのワゴン車に乗った3人組の男性に自宅を訪問され、「何か手伝いますよ」と声を掛けられたという。女性は「断ったところすぐに立ち去り、不審に思った」と話した。

 同町では住居侵入などの被害も報告されており、町は戸締まりの徹底を周知している。県警も交流サイト(SNS)などを通じて地震に便乗した詐欺行為に注意を呼び掛けている。

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