控え主体で快勝、ミラン指揮官は若手の活躍に感心 「もはや緊急時だけのオプションとはみなされない」

主力を休ませつつ勝利したピオリ監督[写真:Getty Images]

ミランのステファノ・ピオリ監督が快勝を振り返った。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えた。

2日、コッパ・イタリアのラウンド16でカリアリをホームに迎えたミラン。若手主体のメンバーで挑んだが、FWルカ・ヨビッチの2ゴールやFWチャカ・トラオレの移籍後初ゴール、FWラファエル・レオンのダメ押しゴールがあり、4-1でのベスト8進出を決めた。

今回の試合でプリマヴェーラの選手も多く起用したピオリ監督は、何人かの主力を休ませることが第一だったとその意図を説明。その一方、コッパ・イタリアでも可能な限り上を目指すと述べた。

「我々はコッパ・イタリアも気にかけなければならないが、今夜は特定の選手を温存することが優先事項だった」

「カレンダーは厳しいものになるし、再びチャンピオンズリーグ(CL)に出場するためにもリーグ戦やヨーロッパリーグ(EL)が第一の目標となるが、コッパ・イタリアで勝ち進むために全力を尽くすことは明らかだ」

また、ピオリ監督は起用に応えるパフォーマンスを見せた若手たちへの満足感も示している。

「最初は少し感情的になっていたが、最初のゴールの後に我々は自らの壁を取り払った。彼らには満足している。シーズンの初めから我々と一緒にトレーニングしていたし、正しい姿勢を見せている。ユース部門がうまく機能しているのがわかるだろう」

「若手を指導するのは経験豊富な選手を指導するよりも難しい場合がある。だが、彼らはもはや緊急時だけのオプションとはみなされないだろう。彼らは正しいメンタリティで試合に臨んだ」

「私は先発メンバーでリスクを冒さなかったし、賢明な選択だった。彼らから何らかの答えが得られると確信していた。彼らはこのチャンスを得るに値する」

2得点をあげたヨビッチにも言及。コンディションの良さを強調した。

「私は彼に素晴らしいクオリティがあると信じ続けているし、彼はそのことをもっと信じ、さらに努力しなければならない」

「彼は難しい夏を過ごしたし、少ししかプレーしないのであれば、コンディションを戻すのには役に立たない。今の彼は肉体的にも精神的にも良好だ。ボックス内でもサイドでもクオリティを備えているし、チャンピオンになれる」

レオンやFWクリスチャン・プリシックを途中投入したことにも触れ、約2カ月ぶりのゴールを決めたレオンへのファンの対応には、感謝の意を表した。

「土曜日(サッスオーロ戦)でプレーした選手たちにも出場時間を与えたかった。練習するよりも試合でプレーした方が良いからだ」

「我々のファンは、デリケートかつ難しい局面でいつも目立っている。土曜日にブーイングを浴びたであろう選手に対し、彼らは好感を示してくれた。メンタル面はとても重要だ。ラファ(レオン)はとても喜んでいたよ」

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