能登半島地震受け大船渡から介護チーム 岩手県内で支援の動き

支援物資を積んだ車両に乗り込むDCATのメンバー=2日午後9時4分、大船渡市大船渡町

 能登半島地震を受け、岩手県内では2日、被災地支援の動きが広がり始めた。大船渡市の社会福祉法人・典人会(内出幸美理事長)の災害介護派遣チーム(DCAT)は夜、現地に向けて出発。各地では募金箱が置かれ、善意を募っている。

 典人会のDCATは午後8時から同市大船渡町の事務所でミーティングを持った。続いて、今後の移動ルートや車両に積んだ物資を確認し、9時すぎに出発した。

 交流のある石川県輪島市の高齢者施設から「食料と水、簡易トイレが欲しい」との要請を受け、派遣を決めた。社会福祉士の内出理事長、介護福祉士ら計4人で編成。新潟県で地元のチームと合流し、被災地入りして物資を届ける。

 北上市北鬼柳の江釣子ショッピングセンターパルは店内2カ所に募金箱を設置。初売りのイベントでは、司会を務めた盛岡市出身のモデル葛巻舞香さん(39)が当日手作りした箱を手に支援を呼びかけた。

© 株式会社岩手日報社