県県土整備部、作業服リニューアルへ 女性、若手職員が希望

職員が新しい作業服を検討する「やまがたけん☆県土ちゃんねる」の一場面。本音を話してもらうため映像は加工されている

 県県土整備部は、女性の働きやすさや採用に苦戦している土木職のイメージアップを進めようと、職員の発案で作業服を約20年ぶりにリニューアルする。現在の仕様は男性専用で、来年度に向け、女性や若手職員の声を聞きながら、新たな作業服のデザインなどを検討している。

 発案したのは県土強靱(きょうじん)化推進室長補佐の山口仁さん(52)。県土整備部公認のユーチューブチャンネル「やまがたけん☆県土ちゃんねる」を手がけている。

 山口さんはユーチューブの企画で職員の座談会を開き、作業服について率直な意見を聞いた。現在の作業服は薄いグリーン色で、上着は裾が絞られている。女性職員は「肌着が出たりする」などと悩みを打ち明け、濃いめの色や女性向けのデザインを希望した。男性の若手職員はストレッチなどの機能性を求めた。

 男性仕様の作業服は女性にとって動きにくいという。山口さんは座談会などを通し、女性職員の不満や本音に初めて気付き、「悩みを解決したい」と話す。

 既に数社のメーカーから新たな作業服の仕様の提案を受けており、今後、県土整備部内のプロジェクトチームで細部を絞り込む。本年度内に新たなデザインを公表し、更新する職員から新たな作業服を身に着ける。

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