台湾上空に中国気球3機 観測用か

 【台北共同】台湾国防部は3日、中国の気球計4機が2日に台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」である中間線を越え、うち3機が台湾本島上空を飛来したと発表した。気球は観測用とみられるが、国防部はそれ以外の用途があるかどうか分析するとしている。

 国防部は台湾空域の飛行物体に対し「総合的な監視手段で綿密に動きを把握している」と表明。高度や危険性に応じ、適切に対処していると強調した。

 台湾当局者は、気球飛来には台湾側を心理的に揺さぶる目的もあるとみている。

 国防部によると、2日に確認された気球の高度は約3.65キロ~約7.3キロ。1日にも中国の気球1機が台湾本島上空へ飛来するのが確認されている。

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