華やかに「かるた始め」 新春恒例、京都・八坂神社

京都市東山区の八坂神社で行われた、新春恒例の「かるた始め式」=3日午後

 京都市東山区の八坂神社で3日、華やかな平安装束に身を包んだ女性らが百人一首の手合わせを披露する新春恒例の「かるた始め式」があった。観光客らはスマートフォンなどで撮影しながら、ゆったりとした動きで札を取り合うみやびな雰囲気を楽しんだ。

 全日本かるた協会近畿支部の女性12人が「かるた姫」「童女」として能舞台に上がった。百人一首の上の句が読み上げられると、札にそっと手を伸ばした。

 八坂神社の主祭神素戔嗚尊が日本最古の和歌を詠んだとの伝承にちなんだ行事。かるた姫に扮した京都大1年橋本梨子さん(19)は「速さを競う競技かるたと違い、今日は優雅な雰囲気で(かるたを)取った」と笑顔だった。

京都市東山区の八坂神社で行われた、新春恒例の「かるた始め式」=3日午後

© 一般社団法人共同通信社