歌っていたのは誰?「紅白歌合戦」視聴者が最も注目したシーンは午後11時18~20分 データ分析で明らかに

2023年の大みそかに生放送されたNHK総合「第74回NHK紅白歌合戦」は44年ぶりに旧ジャニーズ事務所から出場者がゼロの一方、Stray KidsやSEVENTEENなどのK-POP勢が新たな風が吹き込んだ。様変わりを見せた紅白で視聴者が最もくぎ付けになったのは、どのシーンなのか。テレビ番組やCMの視聴分析などを行うREVISIO社が集計したデータ「注目度」によると、午後11時18~20分であることが分かった。

同社は家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンへの「注視」を測定。今回使用する指標「注目度」とは「テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合」を指す。つまり、同指標が高いほど、テレビの前の視聴者がくぎづけになったことを表す。

データ分析の結果、「注目度」1~5位は以下の通りになった。

1位:午後11時18~20分(注目度75.2%)
視聴者が最も注目した時間帯に歌っていたのは、YOASOBI。曲はもちろん23年を代表する大ヒット曲「アイドル」だ。曲の途中でSEVENTEENが登場したあたりから高い注目を集め、曲の終了まで注目され続けた。また、同曲のパフォーマンスでは橋本環奈とanoがかつて「奇跡の一枚」と称された写真をそれぞれ再現。この奇跡のコラボもネットを中心に話題を呼んだ。

2位:午後10時20分(注目度73.4%)
2番目に注目されたのは特別企画でYOSHIKIとその盟友たちが届けたパフォーマンス。「Rusty Nail」のサビ部分で難波章浩(Hi-STANDARD)が歌い始めた辺りから、さまざまなアーティストが代わる代わる歌いつなぎ、曲が終わるまで注目された。

3位:午後11時40分(注目度72.9%)
紅組、白組への投票中に全アーティストのプレイバックが映されたシーンが3位にランクイン。主に鈴木雅之からミッキーマウスが映った辺りまでが注目された。

4位:午後10時23分(注目度70.3%)
特別企画「テレビが届けた名曲たち」で、紅白に25年ぶりに帰ってきたポケットビスケッツ、ブラックビスケッツも高い注目を集めた。過去の映像が流れたシーンから、ポケットビスケッツが「YELLOW YELLOW HAPPY」の最初のサビを歌い終わる辺りまで注目は続いた。

5位:午後9時26分(注目度70.3%)
5番目に注目されたシーンは、特別企画「ディズニー100周年スペシャルメドレー」でのワンシーン。Stray Kidsと櫻坂46の後に山寺宏一が登場し、「フレンド・ライク・ミー」を歌い終わるまで注目された。

なお、審査シーンなど、歌手によるパフォーマンスシーン以外はランキングの対象外としている。

「第74回NHK紅白歌合戦」(23年12月31日)毎分注目度推移

(よろず~ニュース調査班)

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