投手充実のマリナーズがシース獲得を狙う? 米記者が可能性に言及

ミッチ・ガーバーを獲得したマリナーズだが、まだ打線の補強は十分とは言えない。そんななか、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は、マリナーズが打線を強化するためにホワイトソックスのエース右腕ディラン・シースをトレードで獲得することを狙う可能性について言及している。シースを獲得することによって、ブライス・ミラーやブライアン・ウーといった2023年シーズンにメジャーデビューしたばかりの若手先発投手をトレードの駒として使うことができるようになるというわけだ。

マリナーズの先発投手陣は2023年シーズンにメジャー4位となる防御率3.89を記録。エース格のルイス・カスティーヨを中心に、ローガン・ギルバートとジョージ・カービーの両若手右腕も2ケタ勝利をマークし、ミラーは8勝、ウーも4勝を挙げた。今オフは左腕マルコ・ゴンザレスをトレードで放出したが、有望株のエマーソン・ハンコックも控えており、今季の後半戦にはロビー・レイもトミー・ジョン手術から戻ってくる。そこにあえてシースを加える必要はないが、モロシ記者は「シースの移籍先としてマリナーズを見落とすわけにはいかない」と主張している。

シースの移籍先の最有力候補に挙げられているのはオリオールズだ。投手陣に不安を抱える一方、野手の有望株が人員余剰気味になっており、ホワイトソックスを満足させるだけの交換要員を提示することも可能だろう。一方、マリナーズがシース獲得のために誰を放出するかは難しいところ。シースを獲得するために多くの有望株を犠牲にするのであれば、先発投手陣の多少の戦力ダウンを承知のうえでミラーやウーとのトレードで打者を補強するほうが好ましいかもしれない。

シースはFAまで保有期間が2年残っているため、ホワイトソックスとしては放出を焦る必要はなく、強気の姿勢でトレード交渉に臨んでいるとみられる。ただし、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は「シースは今オフ中にトレードされるだろう」と報じており、2024年シーズン開幕時にはホワイトソックス以外のユニフォームを着ている可能性が高い。とはいえ、モロシ記者の主張通りにマリナーズへ移籍する可能性は低そうだ。

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