無病息災を祈って大きな数珠をまわす「大念珠繰り」が、福山市の寺で4年ぶりに行われました。
福山市新市町にある多聞寺で行われたのは、一年間の無病息災を祈る「大念珠繰り」。檀家や参拝客などが輪になって、般若心経を唱えながら、手に乗せた直径およそ8mの数珠を隣に送ります。
疫病や米の不作など災いから逃れようと、江戸時代に行った祈願が記録に残っていて、およそ60年前に、地域住民が先人に倣って復活させました。
それ以来、毎年正月3日の恒例行事でしたが、新型コロナの影響で、ことしは、4年ぶりの開催となりました。
参加者
「家族の健康と日本の平和を祈った」
「久しぶりにさっぱりときれいな気持ちになった」
「コロナがまだ残っているが、こういう行事ができるのは喜ばしい」
参加者は思い思いの願いを胸に、真剣な表情で数珠を送っていました。