県内交通機関 家族連れらで混雑 Uターンピーク 空路は欠航も

 年末年始のUターンラッシュが3日、ピークを迎えた。岡山県内の交通機関は、新型コロナウイルスの5類移行後初めての三が日を古里や旅先で過ごした家族連れらで混雑した。羽田空港で2日に起きた衝突事故の影響で、岡山桃太郎空港では欠航や遅れが発生、JR岡山駅は空路から新幹線に振り替える人も相次いだ。

 東海道・山陽新幹線「のぞみ」が4日まで全席指定席となっていることもあり、岡山駅では激しい混雑は見られなかったものの、JR各社によると、新幹線上りの指定席は岡山―東京が終電までほぼ満席。在来線は高知発の特急南風14号(岡山着午後2時41分)の乗車率が170%に達した。

 家族と福島県から岡山市内に帰省していたパートの女性(45)は「コロナで参加できていなかった高校の同窓会に久しぶりに出席でき、短い時間でも素の自分になれた。子どもも楽しかったみたい」と話した。

 岡山桃太郎空港の国内線は午後9時時点で、東京、札幌線の計9便が欠航。チェックインカウンターでは別便に振り替えたり、払い戻しを受けたりする姿が見られた。

 一方、飛び立った東京便などはほぼ満席となった。岡山市内の夫の実家に帰省していた主婦(40)=東京都練馬区=は搭乗予定の便の出発が2時間以上遅れたが「飛ばないと思っていたので、帰れるだけでありがたい」とほっとした様子だった。

 日本道路交通情報センターによると、山陽自動車道上り線は篠坂パーキングエリアを先頭に最長7キロになるなど、一部区間で渋滞が発生した。

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