【タイ】中国とタイ、3月からビザを相互に免除へ[観光]

タイのセーター首相は2日、今年3月1日より中国とタイ両国がビザ(査証)の取得を無期限で一部免除する計画を明らかにした。中国とタイ両国では非公式での合意に至っており、2月末に正式に合意される見込み。

タイのチャイ政府報道官によると、両国の国民はビザなしで最大30日間の滞在が可能になる。2回目以降の入国については、180日間で合計90日間を超えない範囲で滞在が可能になる見通し。その他の詳細については明らかになっておらず、タイ政府は中国側の最終決定を待っている状況という。

セーター氏は相互のビザ免除について、「両国の関係を押し上げるものだ」とコメント。中国外務省の担当者も「タイとはビザの要件を撤廃することで、人的交流を拡大している」とし、「関係当局は密接に協議しており、実施を楽しみにしている」と話した。

23年にタイを訪れた外国人観光客は2,800万人と、当初の目標を上回った。このうちマレーシアからの観光客が450万人で最も多く、中国からは350万人だった。

タイ政府は2023年9月25日から今年2月まで、中国人に対する観光ビザ取得義務を免除。2,000バーツ(約8,420円)のビザ取得費用は不要となり、ノービザで最大30日間の滞在が許可されている。

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