運転士に偏光眼鏡 LRT運行の宇都宮ライトレール まぶしさ緩和へ試験着用

保護メガネを着用する担当者

 次世代型路面電車(LRT)を運行する宇都宮ライトレールは8日まで、直射日光や反射光を遮る運転士用保護眼鏡の導入に向けた試験着用を行っている。効果や乗客の印象などについて調査し、2月ごろの本格導入を目指す。

 同社によると、軌道が東西に延びているため、特に朝夕の日差しがまぶしく信号が見えづらい時があるという。安全な運転環境を確保するため、導入を検討しているのがタレックス(大阪市)製の偏光レンズ付き眼鏡。色の見え方に影響を与えず、直射日光や反射光を遮ることができる。跳ね上げ式で、乗客対応の時などはレンズを上に向けられる。

 試験着用では運転士がサンプルを交代で使い、効果を調べている。乗客からも、印象などを同社ウェブサイトの問い合わせフォームから受け付けている。2月ごろをめどに、運転士約50人のうち、希望者が使用できる体制を整えていく。

 全国の鉄道会社でもJR西日本の在来線と新幹線を皮切りに、JR東海、西武鉄道、京浜急行などをはじめ、路面電車では都電荒川線や広島電鉄でも同じ眼鏡が導入されている。

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