パトリオット最大千発調達 NATO、対ロシア防空強化

ポーランドの首都ワルシャワに配備された地対空ミサイルシステム「パトリオット」=2023年2月(AP=共同)

 【ブリュッセル共同】北大西洋条約機構(NATO)は3日、ロシアに対する欧州の防空能力を強化するため、最大千発の地対空ミサイル「パトリオット」を調達すると発表した。ウクライナに供与したパトリオットを補充するほか、欧州での生産を拡大することでNATO加盟国の備蓄につなげる狙いがある。

 NATOは昨年7月の首脳会議で、ロシアの攻撃に関する新たな地域防衛計画を冷戦終結後初めて承認。東欧の防衛態勢を強化し、ドイツとポーランド、バルト3国で計4万人以上が参加する軍事演習を今年実施する予定だ。

 ストルテンベルグ事務総長は声明で、ロシアの攻撃が「防空の重要性を示している」と強調。

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