マドリーが2戦連続ウノセロで前半戦首位確定! マジョルカの堅守に苦戦もリュディガーの今季初弾で勝ち切る【ラ・リーガ】

[写真:Getty Images]

ラ・リーガ第19節、レアル・マドリーvsマジョルカが3日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ホームのマドリーが1-0で勝利した。

前節、アラベス相手に劇的なウノセロ勝利を収めたマドリーは、ジローナを抜き首位で年越しに成功。さらに、アンチェロッティ監督の契約延長という朗報も届いたエル・ブランコは、前半ラストゲームとなる新年初戦で14位のマジョルカと対戦した。

前節からは先発4人を変更。サスペンションのナチョに代わってチュアメニがリュディガーの相棒を務めたほか、負傷明けのヴィニシウスとカルバハルがブラヒム・ディアスとルーカス・バスケスに代わって復帰。GKがケパからルニンに代わった。

後ろ重心の[5-4-1]の布陣で臨んだマジョルカに対して、ボールを握って押し込むマドリー。なかなかフィニッシュまで持ち込めない状況のなか、13分にはモドリッチの浮き球パスに反応したベリンガムがダイビングヘッドでファーストシュートを記録する。

以降は相手陣内でハーフコートゲームを展開するマドリー、ラリンを起点としたロングカウンターで応戦するマジョルカという明確な構図の下で試合が進んでいく。

前半のうちにゴールをこじ開けたいマドリーは20分、モドリッチのパスでボックス左に抜け出したヴィニシウスが左足シュート。37分には再びモドリッチからパスを受けたヴィニシウスがペナルティアーク右へ切り込んで鋭い右足シュートを放つ。だが、いずれの決定的なシュートもGKライコビッチの好守に阻まれる。

一方、ジャッジをやや味方に付けてハードな球際のプレーでホームチームに食らいつくマジョルカは前半終了間際にビッグチャンス。42分、ロングカウンターからボックス左でダニ・ロドリゲスが折り返したボールをゴール右のアントニオ・サンチェスが頭で合わすが、クロスバーの内側を叩いたシュートはゴールラインをぎりぎりで越えず。

先制点献上は免れたものの、あと一押しが足りない攻撃に微妙な再三の判定によってフラストレーションを募らす形で試合を折り返したエル・ブランコ。

選手交代なしで臨んだ後半もなかなかリズムを掴み切れない状況が続くと、54分にはサムエル・コスタに右ポスト直撃の際どいシュートを打たれて冷や汗を欠く場面も。

流れを変えたいアンチェロッティ監督は長期離脱明けでプレータイムの制限があったか、60分にヴィニシウスを下げてブラヒム・ディアスを投入。さらに、67分にはクロースを下げてホセルをピッチに送り込む。

すると、この交代直後の69分にはこの試合最大のビッグチャンスが訪れる。右サイドでのブラヒム・ディアスの仕掛けからボックス付近でホセル、バルベルデと繋いでボックス左でフリーのロドリゴに繋がる。ブラジル代表FWは狙いすましたコントロールシュートを放つが、これはGKライコビッチの圧巻のワンハンドセーブに阻まれる。さらに、こぼれに反応したブラヒム・ディアスの至近距離からのダイビングヘッドは右ポストを叩いた。

その後、3枚替えでプレー強度維持を試みるアウェイチームに対して、リスクを冒して攻勢を仕掛けていくマドリー。流れの中では相手の堅固な守備を崩し切れないが、アラベス戦同様にセットプレーでゴールをこじ開けた。

78分、左CKの場面でキッカーのモドリッチが右足インスウィングのボールを入れると、中央で競り勝ったリュディガーが巧みにコースを変えたヘディングシュートでゴール右上隅に流し込んだ。

リュディガーの今季初ゴールで待望のリードを手にしたアンチェロッティのチームは、前に出てきたマジョルカに対してカウンターで追加点を狙っていく。さらに、85分にはモドリッチとロドリゴを下げてセバージョス、ルーカス・バスケスを同時投入し、攻守のバランスを整える。

集中したマジョルカの守備を前に勝負を決める2点目は奪えなかったものの、危なげなく反撃を凌ぎ切ったマドリーが新年初戦を再びウノセロ勝利で飾った。この結果、マドリーの前半戦首位フィニッシュが決まった。

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