ヴェルスパ大分U-15 増田壮我(中学2年)がナショナルトレセンに参加 【大分県】

ヴェルスパ大分の育成年代の強化が実り始めた。下部組織となるU-15に所属する増田壮我(中学2年)が、昨年11月にJヴィレッジ福島で行われた「ナショナルトレセンU-14」に参加した。これは日本サッカー協会が将来を嘱望される若年層の選手に対して指導する、トレセン制度の最上位における講習会だ。

高いレベルの選手と交流した増田は、持ち味の攻守の切り替えの速さとドリブルを披露。「トップレベルで通用する部分と、苦手な守備が明らかに劣っていることが分かった。4日間だったけど、いい経験ができた。他の選手に負けたくないし、これまで以上に練習に打ち込みたいと思った」と刺激を受けたようだ。

ナショナルトレセンに参加した増田壮我

小学1年でサッカーを始めた増田。中学入学を機にヴェルスパ大分U-15に入り、チームのプレーモデルである「シンプルに、素早く、丁寧に」を徹底して身に付けている。左右のサイドハーフとしてプレーし、攻撃では積極的な仕掛けと得点に直結するパスが評価され、県トレセンや全国地域対抗戦などでアピールし、ナショナルトレセンに選ばれた。

攻守でアグレッシブなスペイン代表のパブロ・マルティン・パエス・ガビラに憧れ、日本代表の三笘薫のドリブル動画を何度も見て、練習する毎日。高校では全国高校選手権で活躍することを目標とし、将来は日本代表を夢見る。増田は「得点に絡むプレーを高め、守備の強度を上げたい。もっともっとうまくなりたい」と活躍を誓った。

ヴェルスパ大分では、今後も育成年代の強化に力を入れる。いずれは自前で育てた選手をトップチームで登録するホームグロウン選手を増やし、移籍だけに頼らないチームづくりへの道、すなわち「育成型クラブ」への転換を進めようとしている。

「将来は日本代表でプレーしたい」と語った

(柚野真也)

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