富山県内自治体、災害ごみ受け入れ開始 手数料無料も

グラウンドに積み上げられた災害ごみ=3日午後4時ごろ、氷見市の旧灘浦小学校

 富山県内の各自治体で、ブロック塀など家庭から出た災害ごみの受け入れが始まっている。小矢部市は住民の負担軽減のため、手数料無料で対応。氷見市では自治振興会として、がれき収集場所を設ける動きもある。3日も軽トラックで次々と運び込まれた。

 小矢部市は峯坪野の不燃物処理場を2日から臨時開業し、手数料無料で受け付けている。3日正午ごろ、自宅の塀の破片を運んだ同市平田の高畑栄治さん(79)は「もう5回目だが、また来ないといけない」とこぼした。同処理場は4日以降も当面、10キロ当たり100円の手数料を取らない方針。

 氷見市の宇波地区自治振興会は、旧灘浦小学校グラウンドを収集場所に設定。住民が使えなくなった家具などを運び込んでいる。

 射水市は4~8日、災害ごみの仮置き場をクリーンピア射水・ミライクル館に設ける。時間は午前9時~午後4時。搬入の際は分別し、市民であることが分かる運転免許証などを提示する必要がある。野手埋立処分所も個人で運べる場合、瓦や灯籠などを受け入れる。

© 株式会社北日本新聞社