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第32回全日本高校女子サッカー選手権は3日、兵庫県の三木総合防災公園陸上競技場で準々決勝があった。県勢の柳ケ浦(4年連続8回目・九州第4代表)は修徳(東京・関東第1代表)と対戦。1―1からPK戦の末に勝利し、県勢初のベスト4進出を決めた。5日の準決勝は、前回準優勝の十文字(東京・関東第2代表)とぶつかる。
▽準々決勝
柳ケ浦1―1修徳
1―0
0―1
(PK5―3)
▽得点者【柳】江崎【修】宇田川
■強豪相手に江崎が先制ヘッド
快進撃は止まらない。悲願の8強入りを果たした柳ケ浦は勢いそのままに強豪の修徳を下し、準決勝に駒を進めた。林和志監督は「感無量。能力が高い相手に総力で勝ち切った」とうなずいた。
立ち上がりから中盤を支配し、攻撃のリズムをつくった。前半11分、右からのクロスにMF江崎悠乃(2年)が頭で合わせて先制。「狙い通りの完璧な崩しだった」と林監督。その後は相手のプレスにボールを失う場面が増えたものの、リードしたまま折り返した。
後半2分、警戒していた長身FWに個で打開され、追い付かれた。「集中力が切れた一瞬を突かれた」とDF重松日菜主将(3年)。相手キーマンへの守備も後手に回り後半だけで6本のシュートを浴びたが、守備陣が体を張って阻止した。
PK戦は柳ケ浦が5人全員成功し、勝利をたぐり寄せた。
準決勝からは「憧れの地」と口をそろえるノエビアスタジアム神戸で戦う。得意のドリブルで終盤に決定機を築いたFW松岡優空(同)は「自分が決めていればもっと楽な戦いができた。得点にこだわり、勝利をつかむ」と意気込みを新たにした。