能登半島地震・死者は60人超に 栃木県内でも支援の動き

 石川県志賀町で震度7を観測した能登半島地震に関して、岸田総理大臣は1月3日午前8時現在、救助要請が約130件あったと明らかにし、被災地で活動する自衛隊員を2千人規模に増強する考えを総理官邸で記者団に述べました。この地震による死者は、これまでに65人となっています。

 石川県の集計によりますと、七尾市と穴水町、能登町で合わせて約60人が孤立しています。被害が大きい珠洲市や輪島市は調査中ということです。

 珠洲市や能登町の沿岸部は、津波でも住宅が被害に遭ったとみられ、人的被害が膨らむ可能性があります。

 各自治体は、十分な支援物資の供給を政府や県に求めていて、自衛隊のヘリコプターを活用した物資と人員の搬送などが進む見込みで、陸路での物資の搬送も進められています。

 一方、被災地では、1月4日にかけて断続的に雨が降るとして、気象庁は土砂災害に警戒を呼びかけています。

 栃木県内では支援の動きが出ています。富山県滑川市と姉妹都市の那須塩原市は、1月4日から31日まで市役所や支所などに募金箱を設置し、義援金は日本赤十字社に全額が寄付されるということです。

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