有数のオクラ名産地だけど認知度が低い…PRへ有志が開発した「オクラめんたいちゅるっともずく」とは? 沖縄・八重瀬町

八重瀬町産のオクラを使った「オクラめんたいちゅるっともずく」を開発した、「かりゆし塾」第6班の宮平勝真さん(前列右から2人目)らメンバーと、新垣安弘町長(同3人目)=12月6日、同町役場

 沖縄県経営者協会の人材育成研修「かりゆし塾」第6班のメンバー9人はこのほど、八重瀬町産のオクラをモズクやめんたいこと合わせた「オクラめんたいちゅるっともずく」を開発した。12月6日に町役場でお披露目会を開き、リーダーの宮平勝真さん(35)=南風原町=は「八重瀬はオクラの県内生産量第2位。たくさんの人に食べてもらい、八重瀬をアピールしたい」と語った。今後、町と協力して販売方法を検討する。(南部報道部・国吉聡志)

 開発に関わったのはコンサルタント業などを営む「みらいおきなわ」、リウコム、沖縄ツーリストなど9社の社員。研修では地域活性化に必要な商品の開発を共同で担い、昨年6月にチームを結成した。

 9人は町のオクラ生産高が県内有数なのにもかかわらず、認知されていないことに着目。オクラをテーマに商品を作ろうと考えた。

 その後、メンバーの提案でめんたいことモズクのあえ物を製造している「沖縄やまや」(豊見城市)に相談。「めんたいこ、モズク、オクラを混ぜ合わせた商品を出している飲食店があり好評」と同社の助言を受けて、3種を使ったあえ物を作ることになった。

 商品の開発には東風平小4年生約150人も関わり、ネーミングやパッケージのデザインを担った。

 チームリーダーの宮平さんは「それぞれの食材の良さが引き出されており、とてもおいしい。ぜひ手に取って食べてほしい」と呼びかけた。

 新垣安弘町長は「子どもも巻き込んで、八重瀬を盛り上げる企画を考えてくれて大変ありがたい。町の商工業や農業にとって良い刺激になる」と感謝した。

(写図説明)「かりゆし塾」の第6班が開発した「オクラめんたいちゅるっともずく」(右下)。オクラやモズクの歯応えと、めんたいこのほどよい辛みが特徴

「かりゆし塾」の第6班が開発した「オクラめんたいちゅるっともずく」(右下)。オクラやモズクの歯応えと、めんたいこのほどよい辛みが特徴

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