3市2町で750人超孤立続く 能登半島地震

土砂が流れ込み、寸断された輪島市街地までの道路=2日午前1時50分、輪島市三井

 石川県によると、4日午前の段階で孤立集落が輪島、珠洲、七尾、穴水、能登の3市2町で確認された。少なくとも750人以上が道路の寸断などにより取り残されている。

 輪島市は町野(曽々木含む)、鵠巣(こうのす)、西保、大屋、南志見、三井、仁岸、小山、諸岡、小石、本郷、浦上、七浦、河原田、門前の15地区。いずれも人数を確認中。

 珠洲市では真浦町に8人がおり、自衛隊が救出活動を進めている。大谷町(大谷小中学校)に約300人、馬緤(まつなぎ)町に約100人、高屋町に約90人、折戸町に約110人、折戸木ノ浦に約40人、川浦町(日置小学校)に約50人が取り残されている。狼煙町横山(道の駅狼煙)は集落全戸が孤立している。

 七尾市は中島町河内地区の約10人、穴水町は北七海地区の1人、麦ケ浦地区の約20人が移動できていない。同町丸山地区の約10人の孤立は4日朝までに解消された。

 能登町は北河内地区に約20人のほか、桐畑地区にも孤立集落があり、人数を確認している。

  ●2万9500戸で停電続く

 石川県によると4日午前8時時点で、県内では奥能登2市2町を中心に約2万9500戸が停電している。内訳は輪島市が約9500戸、珠洲市が約7800戸、能登町が約6300戸、穴水町が約5600戸など。

© 株式会社北國新聞社