新年の初射会に10~80代の愛好家、上達を願って矢を放つ 滋賀・大津

厳かな雰囲気の中、的を狙って弓を引く参加者(大津市皇子が丘1丁目・皇子が丘公園弓道場)

 新年を迎え、弓道の事始め「初射会(はつしゃかい)」が1月3日、大津市皇子が丘1丁目の皇子が丘公園弓道場で開かれた。愛好家たちが上達を願って矢を放ち、的に当たると良い音が響いた。

 滋賀県弓道連盟が毎年行っている恒例行事。今年は県内各地から集まった10代から80代までの計65人が参加した。

 初めに同連盟の中村傳一郎会長(73)が射手となり、開始を告げる「矢渡(やわたし)」の儀式を執り行った。続いて、10人が一列に並んで28メートル先にある直径36センチの的を狙って、矢を放った。

 まもなく20歳(はたち)のつどいに参加する介護職員(20)は「慣れないはかまを着て、緊張した。今年は体調管理をしっかりして稽古に励み、三段に上がれたら」と話していた。

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